先日、初めてご来店くださったお客様がいらっしゃいました。
強い頭痛と吐き気に悩まされており、知人のご紹介で来ていただいた方です。
僕は「頭痛専門」として、頸椎(けいつい)が原因の頭痛は、ほぼ改善できるという自信があります。
実際に検査してみると、確かに頸椎に歪みはありましたが、症状の強さに比べると、どこか違和感を覚える程度でした。
施術によって頭痛は少し和らいだものの、その「違和感」はどうしても拭えませんでした。
そのため、お客様にお願いして、念のためMRIを受けていただくようお伝えしました。
お客様は以前、レントゲンやCTを撮って「異常なし」と言われていたそうですが――
本日のご来店で、「目の奥に腫瘍が見つかった」とご報告をいただきました。
過信せず、判断できてよかった。
経験と自信あるからこそできた判断だと思います。
もしそのままだったら、命に関わる結果になっていたかもしれません。
僕は、適当なことを言って施術を引き延ばすようなことは絶対にしません。
技術や知識は勉強すれば身につきますが、「違和感を感じ取る力」は、長年の経験でしか磨けません。
そして、高度な技術を“極める”ことにも、やはり経験が必要です。
これまでも同じように、違和感を感じて受診を勧めた結果、圧迫骨折やひび、重度のヘルニアが見つかった方が何名かいらっしゃいました。
こうした発見ができたのは、技術だけでなく、積み重ねてきた経験があったからこそだと思います。
お客様が信用して体を任せてくださっている以上、その信用を裏切らない仕事を、これからもしていきます。


